みどころ
第7章 春日曼荼羅と神々の絵画
春日大社に対する信仰に基づく礼拝画を「春日曼荼羅」と呼びます。特に奈良の原風景ともいうべき春日大社の神域の景観を描く「春日宮曼荼羅」や、現在でも奈良の象徴である春日の神鹿を描く「春日鹿曼荼羅」は、南都絵所の絵仏師によって中世を通じて描き継がれてきました。また往馬大社・薬師寺鎮守の休ケ岡八幡宮など、奈良の神社に祀られる神々の絵画を多く手がけたのも、やはり南都絵所の絵仏師たちでした。
本章では、ボストン美術館と奈良国立博物館が所蔵する春日曼荼羅の二大コレクションを中心に、南都の神々に対する信仰を具現化した絵画の魅力に迫ります。
平安時代末期の春日大社の社殿。現存最古の南都の景観を描く記念碑的大作
春日宮曼荼羅
神域を描く春日宮曼荼羅のなかでも、精緻な描写、破格の大きさを誇る
重要文化財
春日宮曼荼羅

春日大社の神域に飛来する神鹿の精緻な姿。南都絵仏師が描き継いだ伝統の図様
春日鹿曼荼羅

中身は「龍の宝珠」?神鹿に乗る春日の神々や龍王が乱舞する神秘の箱
重要文化財