みどころ
第4章 追憶の天平仏
平安時代末期の12世紀、南都では大陸からもたらされた最新の仏教知識に基づく教学復興が図られるとともに、各宗派独自の礼拝画像が生み出されていく過程で奈良時代の天平仏画が再び注目されるようになります。ボストン美術館所蔵「法華堂根本曼荼羅」の図像が、東大寺の国宝「倶舎曼荼羅」に引用されたことは、その象徴的な事例です。源平合戦の戦火を乗り越え、鎌倉時代へと続くこの原点回帰の潮流は、天平のほとけの姿を追憶する重要な契機となったのです。
東大寺に伝来した天平仏画の傑作。
南都で写し継がれてゆく理想の釈迦の姿
釈迦霊鷲山説法図(法華堂根本曼陀羅)
法華堂根本曼陀羅の図像を忠実に写す。
天平復古を象徴する南都仏画の記念碑的大作
国宝