みどころ
第2章 天平の彩り
平城京に都が置かれた奈良時代、遣唐使を通じて大陸の先進的な仏教文化がもたらされ、東大寺や興福寺などの大寺院が建立されました。堂内を飾ったのは、力強くもしなやかな線描で象られ、赤と青、緑と紫の対比が美しい、華やかに彩られた仏画や仏像です。南都仏教の基盤が築かれるこの時代に確立した図像や絵画表現は、奈良から日本各地の寺院へと広まるとともに、後世の南都の絵師たちが規範と仰ぐ古典となっていくのです。
本章では、南都仏画の様式を決定づけた天平絵画の精華をたどります。
釈迦の青春、武芸から結婚まで!
絵と経文で紡ぐ奈良時代に描かれた貴重な国宝
国宝
絵因果経
上品蓮台寺本とかつて一巻をなしていた断簡!
苦悩を超え出家を決断する若き釈迦
重要文化財
絵因果経
謎に包まれし絶対秘仏・東大寺二月堂本尊の光背。流麗な線刻が天平の美を生き生きと伝える。寺外にある断片も集い、光背本来姿に迫る!
重要文化財
二月堂本尊光背
光背残欠
光背残欠
現存最古の虚空蔵菩薩!記憶を増幅する秘法を唐から日本へ伝えた名僧・道慈の本尊と伝わる。
鎌倉時代、天平の古像にふさわしい修理が施された、時を超える美の継承。
重要文化財
虚空菩薩坐像
大変貴重な奈良時代の木彫像。制作当時の彩色と平安時代に補われた彩色、二つの時代の彩りが重なり合う、麗しき古像
重要文化財
観音菩薩立像
奈良時代の護国の法会で拝まれた本尊画像。豊麗な彩色をたたえる天平の美神
国宝